中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

前立腺がん治療(連載- 3)

 前回の続きを書きます。
 泌尿器科医が放射線の注射で治るから安心しなさいと言った
 ということは信じられないので、「放射線ではなく放射能と言ったの
 ではないですか」と問うと、そうだったかも知れない、という返事。
 この辺り、医師は患者の立場に立って十分な説明をしていない
 ために誤解を生んでいることが明らかだ。
 患者の彼は、ザイテイガ錠に変えるとよくなるかもと言った医師の
 言葉を信じたがPSAは下がらず上がり続けたので不安をいただいた
 のであろう。
 その不安の気持ちを和らげようと、万一もっと悪くなっても放射能
 注射をすればよくなる・・というようなことを言ったと思われる。
 もちろん医師だから、そんな幼稚な言い方をしているとは思えないが、
 患者には正確に伝わっていないということなのだ。
 そこで、医師は検査をしましょう・・と言いレントゲン検査をしたというが、
 よく聞いてみると骨シンチを受けたようである。
 その結果「骨に転移があれば放射線の注射ができるのだが、転移が
 ないので、それはできない。厚労省からそのように通達されているから」
 と告げられたそうだ。
 患者の彼はひどくがっかりして、骨に転移がなくてもやってくれれば
 治るのに・・・と嘆いている。
 これが彼の今の重大な悩みなのである。
 (次回に続く)