前回の続きを書きます。
ではないですか」と問うと、そうだったかも知れない、という返事。
この辺り、医師は患者の立場に立って十分な説明をしていない
ために誤解を生んでいることが明らかだ。
患者の彼は、ザイテイガ錠に変えるとよくなるかもと言った医師の
言葉を信じたがPSAは下がらず上がり続けたので不安をいただいた
のであろう。
その不安の気持ちを和らげようと、万一もっと悪くなっても放射能の
注射をすればよくなる・・というようなことを言ったと思われる。
もちろん医師だから、そんな幼稚な言い方をしているとは思えないが、
患者には正確に伝わっていないということなのだ。
そこで、医師は検査をしましょう・・と言いレントゲン検査をしたというが、
よく聞いてみると骨シンチを受けたようである。
その結果「骨に転移があれば放射線の注射ができるのだが、転移が
ないので、それはできない。厚労省からそのように通達されているから」
と告げられたそうだ。
患者の彼はひどくがっかりして、骨に転移がなくてもやってくれれば
治るのに・・・と嘆いている。
これが彼の今の重大な悩みなのである。
(次回に続く)