中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

米大統領選(6)にみるアメリカの民主化度

 日本の報道の自由は世界の中では61番目だと先日書いた。
 昨日の毎日新聞夕刊に、日本の政権が報道に干渉している
 ことなどが詳しく書かれていたので、ごらんあれ。
 さて、アメリカの大統領選で、トランプ氏が第4戦でも共和党大会
 で勝ったようで勢いが止まらない。
 その一方、トランプ氏が共和党の大統領候補になるなんて恥ずかしい
 ことだと考えている人も多いらしい。
 悪評高いのに得票を伸ばしているトランプ氏をみると、アメリカの様変わり
 がだんだん明らかになってきた。
 ローマ法王から、「あのような発言をする人はクリスチャンではない」などと
 批判を浴びてからも2連勝したのは、アメリカのキリスト教信者が少なく
 なってきているからだとも考えられる。
 一方、民主党のサンダース氏のように「キリスト教福音派」の絶大な支持
 のもとに戦っている候補者もいる。
 大統領選を通して、アメリカと言う国をじっくり眺めるのもいいのではないか。
 第1戦、第2戦などは、得票によって代議員を割り振りする方法だったが
 第3戦のサウスカロナイダ州の場合は、最も得票を獲った候補者が、その
 州の代議員全員を獲得できるというシステムだったので、トランプ氏の
 代議員獲得が一気に増えている。
 アメリカの場合は、このように州によって決めごとが異なっている。
 それだけ地方の力が強く、日本のように何もかもが中央集権というのは
 「独裁主義」に通じる危ういものを持っている。
 豪州の選挙の場合は、開票が終わってから結果がわかるまでに1周ほど
 かかる。作業が遅いのではなく。投票に現れる民意をくみ取るために、複雑な
 システムになっているからでもある。
 日本のやり方は民主的だと思っている人は、民主主義を勘違いしている。
 多数決で決めるのが民主主義ではないことも知っておこう。