「鬼怒川」とは、恐ろしい名前ですね。
でも最初は絹川と言っていたそうですから、ずいぶん印象が
違います。
348年前(江戸時代)に台風によって起こった土砂崩れで
できた、上流の「堰止め湖」(川がせき止められて湖状態になる)
が、その40年後の大雨で決壊し、下流に大洪水が襲ったことから
いつの間にか鬼怒川と呼ばれるようになったとのこと。
名は体を表すと言う諺がありますが、地名には、その土地の
歴史を言い表しているものが多いですね。
最近では「字(あざ)」が地名から消えつつあって、その地に残された
過去も消えつつあります。
あの大津波の時も、地名が歴史を言い表していた場所が多かった
ものでした。