中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

歯周菌検査の誘導?の是非

 先日、ある歯科衛生士をほめる一文を書いた。
 また昨日は歯周菌検査について肯定的だとも書いた。
 今日は、それらの言葉を少々訂正することにする。
 妻は昨日、先日抜歯した時に縫ったところを抜糸することに
 なっていて歯科へ行った。
 その際にクリーニングをしてほしい旨を伝えたらしい。
 妻にとって歯のクリーニングとは歯石取りを意味している。
 もう30年以上続けていることでもある。
 ところが、妻も、別室で歯周菌を顕微鏡で見せられたあたり
 からなんか変だなとは感づいたらしいが・・・歯石取り以外の
 要素が加わっていたようだ。
 妻はこれまで何度もメニエル症を患っており、そのたびに難聴
 が進んでいて、今ではテレビのドラマなども文字放送で観ている。
 もともと難聴だった私よりひどい難聴になっている。
 だから、クリーニング云々の話の中で、歯科衛生士から、歯周菌
 の検査をされた方がいいですよ・・と言われたかもしれないが、
 わけのわからないままに頷いたのかもしれない。
 問題はここからである。
 歯周菌検査は保険適用ではないために、全国的にまだまだ普遍的では
 ない。実費が3千円かかりますよと患者に言いにくいために、歯周菌
 検査は全国的に見ると多分全患者の数パーセントしか受けていないと
 思う。
 妻の場合は、そういうことを全く知らないままに検査を受けることとなった
 ようだ。そして、2種の歯周菌がいたということで、かなり強い抗生剤を
 処方されている。
 先週、抜歯の後にも抗生剤が処方されていたのに、今週引き続いて
 抗生剤を出したことが納得できない。
 その抗生剤の副作用で吐き気がするらしい。
 妻は、これまでほとんど抗生剤というものに縁のなかった人である。
 歯科が患者の立場に立って良かれと思って検査をしたのであろうと
 思いたいが、歯科の商法に乗って進めている節も感じられる。
 7千円以上の請求を受けた時、妻は初めてすべてに気づいたそうである。
 医師も歯科衛生士も、もっと患者に分かりやすい説明をすべきではない
 だろうか。インフォームドコンセントの不十分さを指摘しておきたい。
 多くの患者は虫歯学、歯科学も知らない。だからこそ「歯周病」という言葉の
 認知度の割に、その実態を知らないのが現状である。
 だが、歯科が、患者に説明不足のままで、このような検査を推し進めて
 いては誤解を招いて、なおさら歯周病検査の広がりの妨げとなろう。