中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

歯医者と歯科衛生士

 日本の医療には、世界的に見てレベルの高い部分もあり、低い部分もある。
 以前にも書いたが、22年前の豪州で受けた胃と大腸カメラ検査では、日本との
 レベルの相違に驚いたものだった。もちろん、日本のレベルが低いということである。
 1992年、豪州に移住して初めて胃と大腸カメラ検査を受けた時、更衣室で着替えた
 あと、腕に輪っかがはめられた。(あの輪っかはなんと呼ぶのだろう)
 それには、私の氏名、血液型、ドクター名、何を検査するかなどが記入されていた。
 患者を間違えるとか、治療部位を間違えるなど、まったくあり得ないという完璧さであった。
 日本では、この輪っかをつけることがようやく始まっているが、あの胃、大腸検査の
 時よりも簡潔にしか書かれていないのが現状だ。
  歯科の場合は、日本との違いに唖然としたものだ。
 私たち夫婦は、それまで日本で3か月ごとに定期検査を受け、歯石除去もやってきた
 にもかかわらず、あちらで見てもらったら歯周病ですよと言われた。
 歯石もいっぱい付いていたのだった。
 あちらでは、いわゆる歯医者と専門医に分けられている。妻がインプラント
 を受けた時などは、歯医者(デンチスト)と専門医と、両方から治療を受ける
 ようになっていた。
 さて、歯周病だが妻と二人。1週間に一度の割合で、4回に分けて、まるで
 手術のような治療を受けて、納得できるような歯になった。
 その時のおかげだろうか、80歳になる今も自分の歯がたくさん残っていて、
 昨日も歯科衛生士から「表彰ものですね」と褒められた。
 実は、昨日からこれまでの歯科医から別の歯科医に変更した。
 帰国後9年間通っていた歯科医をやめたのには理由があるが詳しい事情は
 省略する。
 とにかく、妻の歯の治療のついでに私もチェックを受けることにした。
 私を担当した歯科衛生士がすぐれものだった。彼女は患者とのコミュケーション
 のとり方がうまい。この歯科医院の教育によるものかどうかはわからない。
 たぶん、彼女自身の心がけなのではないかと思える。
 多くのがん患者の電話相談や、患者会での対応を通して思うことは、やはり
 コミュニケーションが心あるものでなくてはならないと思うのだ。
 JR六甲道駅近くのある歯科のの一人の歯科衛生士に感じるものがあった。
  この歯科医院は多いし歯科衛生士も多い。私が素晴らしいと感じた
 歯科衛生士の名前などは伏せておこう。
 そういえば、豪州などの歯石取は約1時間たっぷりかかる。
 カリカリというような感じではなくガリガリと言う感じと言えば分りやすい
 だろうか。
 豪州の病院、医院での看護師は競争が激しいせいか良く鍛えられた
 人が多いのだが、日本は、そういう意味では甘すぎるのかな。
 病院が「患者様」と言っているような病院には、何も期待できないと思う。
 そんな言葉で患者をごまかそうとする心根が良くないよね。