中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

がん患者を惑わすもの

 がん患者は弱い立場にある。
 医師からがんを告知されると「がんを宣告された」と言うのは、
 やはり死を意識するからだろう。 
 そのようながん患者の弱みに付け込んで、様々な怪しげな
 健康食品が「がんに効く」と人づてに広がっていく。
 今夜もある方から電話があった。
 数年前に亡くなった友人と親しかったという方からだったので、
 一応お話は最後まで聴かせていただいた。
 ある乳酸菌ががんの特効薬だと彼は言う。そしてそれは「がん細胞を
 囲い込んでしまうという特許を取っている」という。
 調べてみるとただの健康食品であって、特許も取れてはいない。
 しかし、電話の主は調べることもしないで「特許製品で、私の知り合いの
 がん患者が治った」と触れこんでくる。
 兵庫県の田舎にあるその病院には病理医もいない。どこかに病理診断を
 仰いでがんと確定したのか、CT検査だけで「腹膜癌」と決めつけたのか
 怪しいところだ。
 がんでなかった可能性もあるケースである。
 怪しげな「がんに効く」という水や健康食品に騙されないように、気を付けて
 ほしい。