中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

命をもらいながら生きている

 NHKの「世界ふれあい街歩きという番組の地中海沿岸の町々
というのを観ていたら、イスラム圏の町で子供たちが羊を散歩させて
いる風景があった。街中のあちこちで可愛い羊が飼われているようだった。
日本にいる羊とは種類が違っていて、もっとかわいい感じのヒツジだった。
 羊には、それぞれ名前が付けられており、家族のみんなにかわいがられて
いるようだった。
 しかし、子供たちの会話の中に、「祭りの日には殺して食べるのよ」いう
から、質問した人はドッキリする。
 今の日本では、魚は切り身で泳いでいると思っている?人もいるかも
知れないと思うほど、魚が生きている姿を知らない人が多くなっている。
魚をみても、その種類を言い当てる人が少なくなった。
畑に植えられている野菜の葉っぱを見ても、それが何と言う野菜か言い当てる
人が少なくなった。
 牛肉や豚肉や鶏肉を食べるのに、それらの動物たちの肉が、店に売られる
までどのようにして生きてきたかを知ろうともしない。
 野菜も、肉類も、魚類も、卵だってみんな生きていたものなのだ。
それらの生き物たちから、私たち人間は命を支えてもらっている。だから、
飼っているいる羊を殺して食べるなんて残酷な!などと思ってはいけないのだ。
どこの国でも、もちろん日本だって、そうしてやってきたものだ。
自分は食べるだけで、あとがどうなっているのかなど知りたくもないと思うような
人たちが、戦争の残酷さも知らないで、戦争への道を進んでしまう。
 アカデミー賞、「それでも明日が来る」で黒人初の作品賞を受賞をした映画監督
ステーヴ・マックイーンの言葉に「人は、ただ生き延びているのではなく、生きる
価値がある」というのがあって、今回の第6回・日本がん楽会美術展に、その言葉を
書いて出すことにした。
 そうなのだ、人はただ生き延びているだけではなく、生きる価値があるのだ。
だから少しでも、生きる価値のある生き方をしたいものだと思っている。