中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

半沢直樹よりすごい現実が

 ドラマ「半沢直樹」が大ヒット。関西では、なんと45,5%という歴代
最高の視聴率をたたき出した。
 私自身、「天気の良い日には傘を貸してやるといい、雨が降り出すと
傘を取り上げに来る」銀行というものに散々泣かされた経験者だけに、
半沢直樹を毎回熱心に観ていた。
 たぶん、大阪の中小企業の人たちは「倍返し!」に大きな声援を負ったに
違いない。その昔、デパートのことを「真昼の強盗」と揶揄されていたことが
あるが、最近のデパートは、そういうあくどい商売ができなくなっているの
だろうか。
 そういう企業で働く人たちも同じように犠牲者である場合が多い。その代表
のような存在が東電と言えるだろう。特に現場の人たちは命がけの仕事なの
だから。
 今月の文藝春秋(10月号)に、書かれている大企業の内部争いのすさまじさは
半沢直樹どころではない、醜いばかりのものである。
 東芝と言えば、石坂泰三、土光敏夫という日本が誇る名社長を輩出した企業で
ある。その内部争いは、身震いするほどすさまじい。
 NECといえばパソコンと言えるほど知名度の高い企業だ。ここでも醜い内部争いが
行われている。そして、ついに元社長が自殺までしてしまったのだ。
 川崎重工が6月に行ったクーデターは、新聞に詳しく掲載されたので知っている
人も多かろう。役員会議で緊急動議だ出され、わずか35分間で社長が退陣させられ
たという(事件)である。よくあることとは言うものの、川重ともなればことは大きい。
 ここで詳しく書くひまがないから、ぜひ文藝春秋を読んでみてもらいたい。
私は思う。こうして日本という国がだんだん小さくなっていくと。大物が少なくなった。
小物ばかりが争って喰い合いをしている。誰か、大物が出てこないかなと期待している。