中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

WBC・サムライジャパンは勝てるのか?

 昨年から何度もこのブログで取り上げてきたが、今年のサムライジャパンが
WBCで勝てるのだろうか?
昨年選手会が、今年のWBCへの不参加を表明した折には、大いに賛成したものだ。
WBCの運営そのものに不透明感があるという、選手会の意見はまったくそのとおりである。
にもかかわらず、結果的には押し切られてWBC参加を決めてしまったのはなぜか。
 サッカー人気に押されてプロ野球人気に陰りがみられるようになった。それは、TV局
が地上波放送を減らしたことでもわかる。
 15歳以下の子供たちへのアンケートでは、野球はサッカーの5分の1しか支持されて
いない。プロ野球がこれほど人気を落としたのには、その運営に大きな問題があるからだ。
言い換えれば、サッカーのJリーグは、組織を立ち上げるときに、プロ野球の運営上の
欠点を調べ、組織を完全なものにという配慮したのがよかった。
 プロ野球は、セ・パ両リーグに分かれていて、意見の統一が難しい。その上に讀賣
巨人軍の渡辺オーナーの権力が大きすぎて、これまで何度も改革の時期を外してきた。
 WBCで2連覇したというけれど、ラッキーに支えられての優勝だった。WBCとサッカーの
ワールドカップと比較してみるとよい。その参加国やチームの規模の大きさの違いだけで
なく、テレビなどでの視聴者数では圧倒的に差がある。子供と大人のどころではない差で
ある。
 WBCで勝敗がきわどいと思われる参加チーム数は、予選チームを入れて5チームしか
ない。サッカーの場合は、アジアだけでも1点差ゲームがどれほどあったことか。世界各国
の力量が迫っているだけにワールドカップに出場するだけでも大変だ。
 WBCを見てみよう。アメリカ、韓国、キューバ、ドミニカ、日本・・ほかに予選で負けるような
国は見当たらない。野球とは、そういうものなのだ。
 断っておくが、私はサッカーより野球が大好きである。
だからこそ、野球界の大改革をやり遂げて、緊迫感のある、スピードのある、見ていて
もっと楽しめるものにしてほしいのだ。
 今年のWBCサムライジャパンは勝てないだろう。個人的には好きな人ではあるが、
山本監督では勝てないと思うし、野球ってもっと底の深いものだということを、今回の
WBCで学ぶ結果となることだろう。
 日本のメジャーリーガーたちが一人も参加しないというのにも、深い事情があるからだと
思われ、何かを考え直すよい機会になればと願っている。
 新井前選手会長は、素晴らしい決断をしてくれたのに、最後に押し切られたのが残念
だった。
 こうなった以上は、WBCの犠牲になる選手が一人も出ないことを祈るのみである。
力量が