中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

ヘリコバクター・ピロリ菌について

 昨日のNHKニュースを聞いていて驚いた。
日本人に朗報!!という予告があったので、どんな報道化と期待して
観ていたら、「ピロリ菌の除菌に保険制度が適用された」というニュースだった。
 なんで、どうして??? とわが耳を疑った。
ヘリコバクター・ピロリ菌は、私が住んでいた豪州・パースの医師が発見して
協同研究者と共に2005年にノーベル賞を受賞している。
 ピロリ菌についても詳しいことは、各自で検索して調べていただきたいが、
ピロリ菌と名付けられたのは確か1989年あたりだったと思う。
それからわずか3年後の1992年に、パースで胃カメラ検査を受けた際に
「あなたにはヘリコバクター・ピロリ菌がいますから除菌しましょう」と提案され
除菌してもらった。たいした費用ではなかった。
 実は、40歳の時に兵庫がんセンターで「がん」かもしれないと診断を受け、
2カ月に一度の胃カメラ検査を3年間も続けた経緯がある。
そういう理由で、毎年胃カメラ検査を続けてきた。
豪州に移住にあたって、医師から厳しく言われたのは「あなたは胃にポリープが
いくつもあるから、胃カメラ検査を怠らないように」と。
 そこで、豪州で胃カメラ検査を受ける際に、これまでの経緯を話し、念入りに
調べてほしいと依頼しておいた。
 検査後、 医師は「あなたの胃にはポリープなんて一つもないよ」とのことだった。
どうして??と念を入れて尋ねると、こういうのをポリープとは言わないのだよ。
日本では、何もかもポリープとして扱っているらしいが・・と言われた。
とにかく、ピロリ菌は除菌しましょうと。除菌後、それまで長年の間、胃の不調に
悩まされてきたのが嘘のように楽になった。
 今年は2013年である。どうして日本では、今頃になって保険適用などと
言うのだろう? もっと早く適用しておけば、胃がん患者も減っていただろうし、
国の医療費負担の少なくて済んだはずなのである。
 胃がんに関しては、日本の医療界は国際基準と違う考え方をしてきたように思う。