中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「冬のソナタ」から9年後の今

 
 あれから9年・・・・経った。と、古い記事を読み返して思いにふけっている。
帰国してからでも7年が過ぎた。
14年間のオーストラリア・パースでの生活はは、その倍の期間もあったのだと、
今更ながら時間の感覚を思い返している。
 「冬のソナタ」は、ビデオを送ってもらって観た。日本では韓国ブームだと聞いてはいたが、帰国してみて番組数の多さにびっくりしたものだ。
そしてここ2年間で「トンイ」「イーサン」「王女の男」にすっかりはまってしまった。
 8年前に書いたように金大中大統領の政策が見事に実を結んだということだろう。
 今日は総選挙が行われる。どの政党が勝つのかわからないが、(予想通りだと
つまらない・・・)政権を担う人が、金大中さんのように先見の目を持ったひとであればと願っている。
 日本将来を見据えた政策を実行できる人が現れることに期待したいい。
 
JA・NEWS新聞 2004年9月号
なんでも ホンネ・コラム           
 
 
 タイトルを見てピンと反応したかたはどれくらいいるのでしょう。20週にわたる韓国連続ドラマ「冬のソナタ」は、20034月NHKBS2から放送されるとたちまち大好評。NHKでは12月から再放送しましたが、それでも要望が大きく、この春から総合テレビで再々放送が行われています。今年12月からは日本語吹き替えではなく韓国語(日本語字幕入り)で放送される事も決まっていて冬のソナタ熱は社会現象にまでなっていて当分消えそうにもありません。いまや日本では韓国ドラマブームと言ってよく、NHKでは他の連続ドラマ「オールイン・運命の愛」も放送するほか「愛の群像」「秋の童話」「美しき日々」など 民放も韓国ドラマ放送に参入しています。このたび、日韓の観光大使が選ばれ、日本からは女優の木村佳乃さん、韓国は冬のソナタの主演女優チェ・じぅさんに決まりました。韓国ドラマに刺激された韓国ブームが、この夏休みの韓国旅行をダントツ人気に押し上げ、「冬のソナタ・ロケ地訪問旅行」などが大受けしています。韓国男性と日本女性の結婚を取り結ぶ結婚相談所が開設され、今年の4月初めには日本女性と結婚したい韓国男子の登録が700人に対し日本女性の希望者は150人という状態でしたが、主演男優のペ・ヨンジュンさんが4月中旬に来日するや一挙に日本女性の登録が1500名に急増したとニュースは伝えています。日本での韓国ドラマブームを受けて韓国でも日本ドラマが放送されるようになればいいのですが当分は難しいのかもしれません。そういえば現在中国の重慶で行なわれているサッカーのアジアカップでの日本チームの試合にはものすごい罵詈雑言が日本チームに浴びせられ、選手の乗るバスが囲まれてブーイングされるなど、まだまだ戦後は続いているという印象はぬぐえません。韓国ドラマがどうしてこんなに人気になったのでしょうか。それには大きな理由があります。韓国は世界的にはあまり知られない国でした。アジア経済危機で韓国は大きなダメージを受け世界銀行などからの支援を受け財閥の一部を解体するなど荒療治を行なって経済の復興に力を入れました。そのような経済危機の中で韓国を世界に広く認識してもらうために、最も効果的なものは良い映画を作ることだと当時の金大中大統領は 「良い映画作りには毎年100億円の援助をする」と多額の投資を行ない映画作りを推進したのです。なんと言う先見の明でしょうか。大統領の呼びかけに応じて素晴らしい監督が次から次に生まれ、その監督が作り出すテレビドラマがより人気を盛り上げていきました。「冬のソナタ」を作ったのもその中の人気監督であるユン・ソクホさんなのです。今の大統領であるノ・ムヒョン大統領は日本に対して古い話を持ち出さないと約束してくださいましたが、皮肉にもノ・ムヒョン大統領を支える若い人たちの間には、強い愛国心から過去の日本の責任をもっと追求しようという運動があります。ドラマや映画を通して民間外交が盛んになり、より良い関係が生まれることを願うばかりです。