東京都知事選が始まった。総選挙と同日ということになったのは
石原さんの知事離任によるものだ。
1990年に当選したばかりの時、日系人大会に出席していた私は、
都庁での歓迎レセプションの席上で、代表挨拶をすることになっていた。
ところが、昼からの外務省での会合が長引き、レセプションに30分ほど
間に合わなく、石原新知事と握手を交わす機会をなくした。
別に彼と握手がしたかったわけではない。前日には首相官邸で小渕首相
をしていただいた。
しかし、石原さんには、ちょっとした・・というか厳しい質問を用意してだけに
残念だったというわけである。
彼が東京都知事として適任であったかどうかは、皆さんのご判断にお任せ
するとして、日本維新の会との結びつきについては腑に落ちない。
未来の党」に小沢さんが合流したのも、全く不可解である。
話がそれた。都知事選挙でだれが選ばれるかちょっとした見ものである。
争うのは二人だけだろう。支持政党によって選ばれるのではなく、その主張や
人柄によって選んでいただきたい。
また話が逸れるが、原発事故の際、30キロ圏外であれば、その人体被害は
100分の1だったとする記事が今日の毎日新聞夕刊に載っている。
福島原発事故直後の私の記事を読んでみてほしい。すかさず30キロ圏外へ
「脱原発」などの言葉遊びを止めてもらいたい。
脱原発達成時が、2020年とか2030年とかを争っている場合ではない。
福島原発が、間一髪のところで少なくとも日本の半分近くを住めない土地に
してしまう結果になりそうだったという、原発事故調査結果を知れば、東大卒
だろうが、高級官僚だろうが、東電社長であろうが、どれだけボンクラが
並んでいたかが如実になっている。
時期の問題を政治的に争うより、明確な姿勢を示してほしいものだ。
ボンクラどもに、日本を任せられない時が来ている。みんな目を覚まして、
現実をもっとしっかり勉強してほしいと願っている。