中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

第2の人生(28)

 「タイガー・ウッズ キラーとの出会い」
 日本語教室の生徒の中で忘れられない人がいる。
 名前を言ってもすぐに分かってもらえる人が少ないのが残念だが、
 一世を風靡した(最近復活してきてはいるが・・)ゴルフのタイガーウッズ
 選手を、こともあろうに世界マッチプレーと言う大舞台で、二度も負かし
 た『ニック・オハーン』である。
 名前を見てわかるように彼はアイルランド出身の子孫である。
 NICK O’HERN と書く。このように「’」が、ついているのはアイルランド
 独特の名前なのだ。
 当時彼は20歳だった。おとなしいく目立たない若者で、仕事は?と尋ねると
 『プロゴルファーです』という。嘘だろうと思っていた。
 彼は、ゴルフ場で働いていた。売店でものを売ったり、コーチをしたり、何でも
 やっていた。
 その翌年、結婚するという。まだ21歳だったが、ものすごく美人と結婚をした。
 彼女はプロのイラストレーターだった。ニックはプロとして自立できるまで
 彼女に経済的に支えられていたものだ。
 私は、日本語教室を2年間やって辞めた。彼は東海岸シドニーとかメルボルン
 へ行って、オーストラリアツアーに参加していると聞いた。金がないので、車で
 寝泊りしながら、ツアーを戦っていた。
 ある日の新聞のトップ記事に「ニック・オハーンって誰だ?」と書かれていたのには
 驚いた。全豪オープンの初日にトップに躍り出ていたからである。
 最終的には、今も名高いスコットがアマチュアで優勝をさらい、ニックとグレッグ・ノ ーマンが準優勝だった。
 その後、ニックはアメリカツアーに参加して大活躍する。2005年には世界ランキン グ25位まで上がっていたが、今は体調のせいか、いまいちになっているが、それで も、彼が稼ぎ出した賞金はすでに何十億円にもなっているから、奥さんの影の支え
 が彼を育てたと言えるかもしれない。
 日本語を習い、日本でゴルフをやりたいと言いながら、まだ一度も日本に来ていな いのが残念だ。