中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

恐怖・100キロ先で50万ベクレル

 セシウム被曝牛肉の出荷ばかりが騒がれているが、もう一度
牛肉以外の場合も考えてみようではないか
 そもそも牛肉にどうしてセシウムが大量に含まれていたのか。
言わずと知れたことだが、牛の餌となる乾燥稲藁が汚染されて
いたからに他ならない。
 問題は、その汚染地域である。福島第1原発から100キロも
離れた郡山市の稲わら1キロから、なんと50万ベクレルという
高度な汚染が見つかったと言うから恐ろしい。
 原発事故直後から、50キロ圏内の子供のいる家庭では早く避難、
疎開をすべきだと、何度も書いてきたが、100キロも離れた場所で
これほど汚染が進んでいたと言うことは、牛だけの問題だろうか。
 一時、お茶の汚染が問題になったことがある。生茶1キロで500
ベクレルを上限とするが、乾燥茶ではどうするかが議論された。
乾燥した茶葉の場合は、お茶にして飲む場合は、かなり薄められる
から、生茶も乾燥茶も同じで問題はない。
 牛の場合は、乾燥稲わらを1キロではなく5キロでも食べる。もし5キロ
とするなら、なんと200万ベクレルを一度の食事で体内に取り込む
ことになるから、体内被曝が進んでしまうだろう。
 人間の場合は、汚染が濃縮された形の乾燥ものを大量にたべる
ことはないから、さほど心配しないで良いが、それでもこれほど
広い範囲に放射線汚染があるという現実を知っておくべきだと思う。
 今後は、牛だけではなく、様々な食品に放射線汚染が疑われ、
風評被害が広がらないことを願うが、チェックする立場の行政はしっかり
役割を果たしてもらいたい。