ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ、そして・・・

　日本と言う国は、日本国民が思っているほど世界に知られていない。

日本人は、アメリカのことをよく知っているが、アメリカ人の９割は

日本のことをあまり知らない。これはヨーロッパ諸国においてもでも

同じである。

　カラオケ（アメリカ人などはカラオキと発音するが）やツナミは諸外国で

良く知られているし、多くの国の辞書にも載っている。

日本の地名で言えば、やはり首都である東京と観光都市の京都はよく

知られているが、その他の都市はさほど知られていない。

　阪神・淡路大震災後には「コウベ」が知られるようになり、日本のどこから

来たのかと尋ねられ「神戸から」と答えると、おう！！と首をすくませる。

　大震災で神戸は世界的に知られることとなったが、地震のことを「ジシン」

とは言わない。

　その他の地名で世界的に知られているのは「ヒロシマ（島）」「ナガサキ（崎）」

そして、今回の「フクシマ（島）」だろう。

　原爆を落とされた都市と、原発事故を起こした地名が世界的に知られる

とは皮肉なことだ。因みに、大地震・大津波があった東北は世界的にそれ

ほど地名を知られていないのではないか。

　核爆発で多くの尊い命を奪われた広島と長崎、そして今回の原発事故の

福島。外人が聞けば（島）と（崎）が印象的だろうと思う。

　験（げん）の悪いことを言うようだが、柏崎原発も（崎）がつく。最も次の事故

発生が恐れられている原発でもある。

こんな語呂合せが現実にならないことを祈るのみである。