中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

がん患者に関わる人って?「コメント」に答えて

私のブログには、あまり投稿がないので「コメント」をよく見て
いませんでした。申し訳ない。
コメントの中に、こんなことが短く書かれていました。
「がんに関わる人ってどんな人たちなのだろうか?」と。
 
これを読んだ時、一瞬どう答えたらよいのか戸惑いました。
「がん」が特別なことと捉えられているんだなと感じました。
日本では、がんは2人に1人がかかっている計算になります。
そして全死亡者の内、3人に1人ががんで亡くなっていると言う
統計が出ています。
しかし、本当はもっとがんで亡くなっているのです。
死亡診断書に書かれた死亡原因の統計と、実際とでは
違うからです。
 
がんと言う病気は比較的元気に毎日を過ごすことが出来ます。
元気に見えた人が急激に死に向かって衰えていくという特徴
があります。
一方で、抗がん剤などのために体力が落ちる人もいます。
いずれにしても、体力が落ちると肺炎にかかりやすくなります。
抗がん剤特有の肺炎もあります。
肺炎が直接の死亡原因の場合、診断書は「肺炎」となります。
肝臓がんでなくなっても「肝不全」腎臓がん」でなくなっても
「腎臓不全」と言うような死亡診断になるケースが多いものです。
ですから本来は、がんで体力を亡くしたり、機能を失くして亡くなって
いる方も「がん」が死因になっていないと考えられます。
 
だらだらと書きましたが、「がん」とは珍しい病気ではなく、2人に
1人はなると言う病気です。他からウイスルが入ってきて起こる
他の病気と違って、自分の細胞がコピーミスをしたのが原因です
から、がんも自分の細胞なのです。
 
身体障害者にどう接してよいのかという質問をよく受けますが、
一番大事なことは、身体障害者だと思わないで、ごく普通に
つき合うことが大事です。意識すると差別につながります。
それと同じように、がん患者は、電車の中でボールを投げれば
がん患者にあたると言うほど多いのですから、特別な意識を
持つことの方がおかしいのです。
ごく普通に付き合うことが大事です。
 
がんだと判っている人に、どう言えばいいのだろうと悩んで
いる人も多いようです。「お元気?大丈夫?」などと言われる
方が嫌なのです。がんと言う言葉を忘れて、普通に話すことが
できれば、喜ばれます。
がん患者は、本当はしんどくても、一見元気に見えます。
電車の中でも、しんどいな・・と思っても、若者がどんと座って
いると、我慢して立っていたりします。
がんは、高齢者に多いので、高齢者を見掛ければ大切に
してあげて下さい。
日本は、そう言う国だったのです。
 
シュリーマン旅行記・清国・日本」という講談社の文庫本など
を読みますと、日本と言う国はすごい!マナーが違うと書かれて
います。若者が年寄りを労わる国であってほしいと思います。
私は豪州生活が長かったですが、オーストラリアでは、それが
当たり前になっているのです。
高齢者を労わらないような国になってしまうと、やがてとても
見苦しい国になってしまいかねません。