政治家と言うものは、したたかなものだ。正直言って私にはできない。
平気でうそを言うこともできないし、体力的にもできない。
そう言う意味では、政治家は「平気で嘘が言える」「嘘を言っても
良心が傷つかない」「体育会的な体力がある」「ストレスがたまらない」
そんな人でないと務まらないようだ。
逆に言うと、正直な人には務まりにくい職業だと言える。
民主党政権が出来てから、人気が下降を続けている。
最近では、自民党に党派別支持率を逆転されてしまっている。
今後政局がどのように動くのか予断が許さない。
そこで、政治を深く考えてみようと思う。
今回は国内政治を、次回には世界政治の中の日本を書く予定だ。
少々長くなるが前文を掲載する。
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(1) 子どもに対する手当の制度的なあり方や高速道路料金割引制度をはじめとする歳出の見直し及び法人税減税等を含む平成23(2011)年度税制改正法案の扱いについて、各党で早急に検討を進める。また、平成23年度第1次補正予算における財源措置として活用した年金臨時財源については、平成23年度第2次補正予算の編成の際にその見直しも含め検討を行う。これらを前提として、特例公債を発行可能とするための法案について、各党で、成立に向け真摯(しんし)に検討を進める。
(3) 年金財政に対する信頼を確保するためにも、社会保障改革と税制改革の一体的検討は必須の課題であり、政府・与党は、実行可能な案を可及的速やかにかつ明確に示し、国民の理解を求める。
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これを読んでバカらしくなった。これだけ揉めた政局の中で、
あれだけ野党が与党を攻撃し政権を代われとばかりに罵倒して
いたのに、合意できたのはこの程度のことである。
自民党の石波さんは弁論豊かな人だが、どうも底は浅いようだ。
この合意文書を読むと、何一つ今後に向けて決まったものがない。
何をやろうとしているのかさえ見えてこない。
一言で言えば「今後検討する」ことで合意したと言うことだけだ。
これは3党とも、選挙民に対するゼスチャー的合意だと言わざるを
得ない。何を考えているのか、今後を見定めよう。