その頃の夜行列車の場合は、チケットを持っていても座れるとは限らない。
座席指定などはなかった。
発車2時間以上前に大阪駅に行き、乗るべき列車の名前を書いてある立て札の前に並ぶ。列車名毎に並ぶ。列と列の間にはロープが張られていた。
改札が始まる。
改札を終えると、一目散に列車が止まっているプラットフォームまで走り、乗り込む。
ずるい人、慣れている人は、窓を上げ荷物を座席に放り込んでから車内に入る人もいた。
悠長な旅ではなく、通路までギッシリ人を詰めて列車は走るのです。
通路に新聞紙を敷いて座る事ができれば恵まれている方です。トイレに行くのがどれだけ大変だったか。
こんな風景は、神戸駅発の場合も全く同じものでした。神戸発では「特急.銀河号」をよく覚えています。
1950年当時のことを覚えてる老人に聴いてご覧なさい。余りにも今と違う話を聞けるでしょうから。
既に東京ー神戸までは電化が進んでいました。
続く。