「油断大敵」
説明が要らないほど日常的につかわれている言葉です。
しかし、文字をよく見ると油が断つとなっていますね。
比叡山延暦寺で1200年続いた法灯が消えないように油を注ぎ続けて来たことから生まれた言葉だそうです。
家庭でも小さな油入れの皿があり、そこに灯芯になるヒモ状のものを入れて費をつけていました。
私の経験では、正月などの二週間ほどは、夜中も電気を消してこのぼんやりした灯りが部屋を照らしていました。
気をつけていないと油が切れて明かりが失われる。延暦寺の僧侶たちには大切な役割だったのでしょう。
油が切れると機械も故障します。
人間にはいろんな脂が必要です。体の油、脳の油、
目のあぶら、気合いの油。ぼんやりとはしておれないのです。
油が切れるほど手抜きをすれば事故が起こるのです。