今盛んに、医療界から「医療の崩壊」が目先に迫っていると
訴えている。 本来、新型コロナウイルスのようなものに対応
できる施設は国があらかじめ準備しておかなければならないもの
なのだ。ところが、ことし新型コロナウイルス禍が目の前に迫って
いるという時期に、自民党は病床を大幅に減らす法案を出そうとして
いたのだから、何ともトンマなことだといわねばならない。
ドイツの場合は、新型コロナウイルス禍のようなことが起こりうると
して、病床を増やしていたために欧州諸国のなかで死亡者を抑える
ことができた唯一の国になった。
ベッドがない、スペースがない、医療用マスクがない、ガウンがない、
器具がない・・・ないないずくしの中で医療関係者たちが頑張ってきた
のだということを忘れてはならない。 医療用マスクだって、いまだに
輸入に頼っているのだ、国産でできるようになるのは来年の秋だという。
国が、心がけを忘れていたがために、医療関連の何もかもがない中で、
苦労を重ねてやっとここまでつないできたのだった。
ところが、思いのほかに第3波が来てしまったために重症者ベッドが
足りなくなりつつある。
毎日、厚労省から重傷者用ベッドについての情報が出ているのだが、
ほとんどの人は、そのような数字に見向きもしないのだろう。
詳しく書けば良いのだが面倒くさいから、10月31日からのデーターを
ここに書いておこう。 とにかく毎日亡くなっている。重症者ベッドは
一人が亡くなったら一つが空く。重症者とは、人工呼吸器や集中治療室
などで治療を受けるなどしている人です)
死亡者数 重症者数
10月31日 14人 161人
11月1日 6人 160人
11月2日 12人 163人
11月3日 7人 163人
11月4日 4人 165人
11月5日 9人 183人
11月6日 4人 189人
11月7日 5人 194人
11月8日 7人 196人
11月9日 12人 204人
11月10日 15人 208人
11月11日 12人 204人
11月12日 10人 226人
11月13日 12人 226人
11月13日 12人 231人
11月14日 3人 234人
11月15日 7人 243人
11月16日 11人 251人
11月17日 14人 272人
11月18日 14人 276人
11月19日 21人 280人
11月20日 14人 291人
11月21日 12人 313人
11月22日 7人 323人
11月23日 8人 331人(過去最多)
11月24日 19人 345人(過去最多)
11月25日 13人 356人(過去最多)
重症者用ベッドがなくなりつつあります。
新型コロナウイルス症以外の重症者の受け入れが困難に
なりつつあります。
医療者側が悪いのではなくて、政府が備えをしていないことが
悪いのです。 感染者がどんどん増えるにしたがって、この
傾向が増してきます。時間の問題です。
国民は知っているのか知らないのか??声をあげません。
デモをしてでも政府にアピールしなきゃいけないのではないでしょうか。
PCR検査体制も全然といってよいほどの歩みです。いまだに最高でも
3万5千程度です。安部さんが3月ごろに、今すぐにでも可能と言って
いた数字です。現在の日本では、50万ほどの検査が必要でしょう。