経済協力開発機構(OECD)は3日、加盟国などの15歳を対象に
3年に1度実施する国際的な学習到達度調査(PISA)の2018年の
結果を公表した。日本は数学・科学分野は高位を維持できたが、
読解力は前回(15年)の8位から15位に急落した。
今回の調査はOECD非加盟国・地域を加えた79カ国・地域の約60万人
の生徒が参加した。日本は昨年6~8月、無作為に抽出された全国の
国公私立高(183校)の1年生約6100人が受けた。
<読解力>
① 北京・上海・江蘇・浙江
(以上すべて中国) 555点
② シンガポール 549点
④ 香港 524点
⑨ 韓国 514点
⑮ 日本 504点
⑰ 台湾 503点
< 数学的リテラシー(応用力)>
① 北京・上海・江蘇・浙江
(以上すべて中国) 591点
② シンガポール 569点
④ 香港 551点
⑤ 台湾 531点
⑥ 日本 527点
<科学的リテラシー>
① 北京・上海・江蘇・浙江
(以上すべて中国) 590点
② シンガポール 551点
⑤ 日本 529点
⑦ 韓国 519点
⑨ 香港 517点
⑩ 台湾 516点
面倒くさくて、とてもベスト20位までは書けないので、
日本を含むみなさんが関心をお持ちだろうと思われる
国をピックアップしてみた。読解力だけ日本が劣っている
ということが、ますます明白になってきた。3年前よりも
落ちてしまっている。読解力がないということは、英語力
も劣っていると考えた方がよさそうだ。
読解力とは「批判的思考力」と言い換えてみると分かり易いようだ。
悪いところを見つけて批判するのではなく、入ってくる情報を評価し、
自ら知識を生産して表現していく力、つまり創造的な思考力を試して
いるようだ。 注目すべきは、3部門すべてで中国がトップになって
いること。 2位に3部門ともシンガポールが入っているということ。
香港も台湾も3部門でベスト10に入っている。 シンガポール、台湾
香港・・言うならば中国人が大多数を占める国である。今回の調査
では、アジア人の能力の高さが現われているようだが・・これが将来
の世界にどのように反映されるのだろうか。
このピサの結果については、明日にでも別の角度から書いてみよう
と思う。