中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

いよいよ混迷の米中問題

 アメリカは露骨な政策で勝負をかけているようだ。イランに対して一度は武力
攻撃の指示までしたようだが、一応は支持を撤回している。「イラク戦争」で詳しく
検索してもらえば分かるように、まったく根拠のないことを理由に一つの国家を
攻撃したという、歴史上隠しきれないほどの「悪事」をやったのがアメリカだ。
 今回のイランに対しても、根拠と言うほどのものはない。それどころか、一方的に
国際間で問い決めた「イラン合意」を破棄したのはアメリカだった。喧嘩を売るという
やりかたがアメリカ方式だと言ってよい。
 今度は中国に向けて新たな手段を講じた。
米商務省は21日、スパコン大手の曙光信息産業と関連会社3社など中国の
5企業・団体に、安全保障上のリスクがあるとして「輸出規制リスト」に追加すると
発表した。 24日に公示し、該当企業・団体に向けた米国製品の輸出を事実上
禁止するという。 先端技術の競争力を左右する次世代スパコン開発を封じる狙い
があるとみられるが、5G技術やスパコンなど今のアメリカは劣勢であることを
証明していると言ってよい。今回の決定で米中の技術覇権争いが更に激化した。
 スパコンは医薬品や新素材の研究開発などに活用され、日米欧や中国が開発
競争を繰り広げている。今回の禁輸措置は、今月末の主要20カ国・地域(G20)
首脳会議に合わせて開かれる米中首脳会談に、どんな影響を与えるのだろうか。
 アメリカは危険な「綱渡り」をしているように思えてならない。 日本が巻き添えに
ならないように祈るしかない。