中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

福祉が遅れている日本を直視しよう(3)

 私は2000年に、西豪州パースで社会福祉法人サポートネット虹の会を
創設させました。 在留邦人をサポートする目的で設立したのでした。
現在はメンバーも増えて活動範囲も大きくなっているようです。
 当時、メンバーが少なく、思うようなサポートが出来ないために、現地の
社会福祉法人に協力を依頼すべく事務所にお訪ねした際に驚いたことが
ありました。 大きなホワイトボードにびっしりとボランティアの氏名と予定が
書きこまれていました。 こんなにもいるの??と驚きましたが、よく訊ねて
みると、ボランティアの方たちが、自分の空いている時間を登録していること
が分かったのでした。 日常的にボランティアをしているというのが現状でした。
 日本の場合の詳しいことは知りませんが、地震とか台風被害のあとに多くの
ボランティアが現地に行くというパターンが阪神淡路大震災以後に定着して
いるように思います。
 しかし、日常的にボランティア活動をしているということは・・いろいろやって
おられるのでしょうが・・聞こえてきません。
 豪州の場合、例えば家から病院まで送ってもらって、病院から家まで戻ると
言う場合に、ボランティアの車で移動できます。ガソリン代と言う意味合いも
あるのでしょうが・・当時は1ドル(80円)程度払います。 万一に備えてボラン
ティアの方の車は組織が保険加入しています。 比較的簡単に利用できる
システムになっています。
 ボランティア組織が多く、すべての組織を完全掌握し、組織への教育制度も
整っていて、たとえば神戸市とは比較にならない(神戸市150万都市・パースは
現在200万都市)ほどの整備がなされています。
 福祉と言う点で考えると・・日本はオーストラリアに比較してとても後進国だと
思います。
 車いすの方々が街路を安心して移動できないのも後進国です。 
歩道が傾いていて、安心して車いすで移動できません。 電車移動の場合でも
駅にエレベーターのない駅があり、車いすのことに配慮されている駅が少ない。
 多分、皆さんは車いすの方々のことなど・・・と思っているかもしれません。
でも・・街中を見てください。 杖を突いている人が多いこと、不自由そうに歩いて
いる方の多いことに気がつくでしょう。 あとわずかで車いすと言う方もすくなく
ありません。  自分だけがいつまでも健康だと思っていませんか? 街の中で
お互いが支え合う社会を作っていきましょう。