中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日本は隠れ移民大国か(1)

 新聞によると、最近出入力管理局が主導したかのような番組が
各TVキー局から放送されたようだ。 もちろん入管は、こちらから
提案したものでなく、TV局から似たような取材があっただけだと
言っている。
 入管が、不法滞在者を追う姿をTVカメラが追うと言うストーリー
は似通っていたらしい。
 フジテレビは「密着24時!タイキョの瞬間」 テレビ東京は「密着!
がさ入れ」 TBSは「ビビット」 テレビ朝日「スパーGメン」 なども、
同様の趣向の番組だったようだ。
 この種の番組がなぜ問題になるのかというと、不法滞在ではない
外国人も一様に、日本人から「悪い奴」のようにみられてしまうから
なのだ。 実はどの国だって不法滞在には厳しい。どの国の入管も
(外国では入管をイミグレと略して言う) 不法滞在者がいないか
目を光らせている。 アメリカのトランプ大統領不法滞在者に対して
厳しい姿勢を見せているように、各国ともその姿勢に変わりはない。
 しかし、この問題は取り上げようによっては、外人差別につながり
かねない。
 外国に長い間住んでいた私としては、滞在している国で、そのような
テレビ番組が放送され、周囲の市民から冷たい目で見られるのは辛い
と思う。 どこの国にも単純馬鹿がけっこうたくさんいるものなのだ。
いいか悪いかの判断さえ十分にできない人が、番組をみて単純に反応
してしまうこともある。 
 豪州で20年ほど前に、一人の国会議員が外人差別的な発言をした
ことがある。そのころ・・単純馬鹿どもが我が家に向かって「アジア人は
帰れ!!」などと車の中から大声で叫ぶことが数回あった。 もちろん
ほんのしばらくの現象で、世論はアジア人たちの味方になってくれたの
だが・・・。 だから、このような番組を各局が偶然に組んだのか、入管主
で番組編成が行われたのは知らないが、もっと適切な内容にすべきでは
なかったかと・・ここでは言いたい。
 私たちの場合は正規のビザを持っていて4年ごとにイミグレで更新手続き
をしていたが、それでも・・イミグレの担当者によっては意地悪な人もいる。
 どこの国での滞在者も同じだと思うが、イミグレで意地悪担当者に辛い
思いをした人が多いに違いない。
 日本の場合、出入国管理及び難民認定吠入管頬に基づき、出入国管理
行政一般を担当する法務省の機関では約3600人の職員がいる。
そのうちの1700名ほどが入国審査官をしている。東京、大阪、福岡など
全国8カ所の地方入国管理局のほか、6カ所の支局、62カ所の出張所などが
ある。 それらの人たちが審査をしたり、不法滞在者を探し出したりしている
わけだ。 あまり人から好かれる職業ではないから、中には意地悪をする人
もいるかもしれないが・・。   
 日本に滞在する外国人については、(2)で書こうとと思っている。