中原武志のブログ

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どこまで本気か、北朝鮮の非核化表明

 最初はニュースから・・。
 北朝鮮朝鮮中央通信によると、金正恩 朝鮮労働党委員長が20日に行われた
党中央委員会総会の報告で「核実験や中長距離ミサイル、大陸間弾道ミサイル
ICBM)の試射も必要がなくなり、北部核実験場も使命を終えた」と述べた。                          
 3月5日に訪朝した韓国特使団との会談や3月26日の中朝首脳会談を通じて
非核化の意思を外部に伝えていた北朝鮮が、国内向けに非核化に向けた具体的
措置に触れたのは初めてで、27日の南北首脳会談や6月初旬までに予定される
米朝首脳会談に向けた地ならしとみられる。
ただ、核・ミサイルなどの廃棄や短・中距離ミサイルの発射中止には言及しなかった。
非核化プロセスをめぐって米韓との綱引きが予想される。
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 北朝鮮が非核化に向けてかなり本気だということははっきりしてきた。国外へ
向けては核武装と大陸間弾道弾ミサイルで脅威を与えることはできたが、経済封鎖で
経済的打撃が大きく、国内では国民の不満が噴出していたのではないだろうか。
 だから、ここは一旦引き下がって経済封鎖が解けることで国内の経済の回復と充実を
図ろうとしているのかもしれないが、ニュースで知る限りでは、なんとも読み取れない
問題が多い。言い回しをかなり工夫して、世界中の政治家や解説者を混乱に陥れる
魂胆があるかもしれえない。
 ただ、私はこう思っている。これまで推し進めてきた核実験や大陸間弾道ミサイル実験
などを中止するということで、 いったん引き下がりますよと言う意思表明だろう。
とはいうものの、本当に引きさがれば、簡単には元に戻せない技術が「核武装」と「ミサ
イル装備」であるからには、何かの深い思惑があってのコメントだったに違いない。
 しかし、北朝鮮から「核」と「ミサイル」を取り除くと単なる弱小国家でしかなくなるからだ。
経済封鎖で追い込まれているとはいえ、そこまでやるだろうか? かといって、核とミサイルを
隠し持つなんて言うことが出来るのだろうか?
 トランプとの首脳会談の見どころはその辺りだと思うがどうだろう。
 気になるのは、金正恩氏がわざわざ中国を訪問して習主席と首脳会談したことや、特使を
ロシアに送ったのはどういう目的があるのか? 北朝鮮の大きな変化の中身を今後も注視
していかなければと思っている。 米朝首脳会談は失敗に終わる可能性があるが、もし妥協
出来たとすれば、核実験場の閉鎖、(核保有は暗黙了解)大陸弾道ミサイルの破棄という
線に納まるのではないか。 そうなると、日本の安全は完全に無視されたものとなる。