トランプ政権は外国との協調路線がアメリカに大きな損失を招いてきたとして、
協調路線をやめ、我が儘路線で「アメリカファースト」を築こうとしてきた。
ところが「我がまま路線」は、思ったようにいかないばかりか、次から次に
問題が噴出してきて閣僚を替えざるを得ないなど内政面で行き詰まり状態に
なっている。
どの国も場合でも行政のトップは、内政に行き詰ったら国民の目を外に向ける
ための方策を考えるものだ。
アメリカは、国内に巨大軍需産業を抱えているということもあり、トランプ氏の
ような商売人大統領では面白くないという事情もある。
内政に行き詰ったトランプ政権と軍事産業の願いとが一致したのが、今回の
「アフガニスタン」新戦略である。
多くの日本人はアフガニスタンってどこにあるの?程度にしか地理的にも把握
出来ていないのではないだろか。
「米国史上最長の戦争」がアフガニスタンでの戦争なのだ。2001年の米国
同時テロの翌月から始まった。もちろんこの場合も、アメリカが仕掛けたのだった。
アフガニスタンは歴史的に何度も外国によって(いじめられてきた)と言ってよい。
ロシアとの関係あり、イギリスとは3次にわたって戦争をしたこともある。
そういう紛争に巻き込まれやすい地勢にある。
2001年の場合は、米同時テロを起こしたのはアルカイーダ氏だと断定した
ことから、アルカイーダ氏の引き渡しを求めたのに対してタリバーン政権が反抗
したことから、アメリカが諸外国の軍隊と一緒に攻撃をしたことから始まった。
ここまで書くと・・ああ・・そうだった。アルカイーダね、タリバーンね、覚えて
いるという人が多くなるだろう。
トランプ政権はアフガニスタンに米軍を増派することに決定した。しかし、この
決定は今後大きな問題を引き起こすことになるだろうと思う。
トランプ大統領はことのついでにアフガニスタンの隣国のパキスタンをも批判した。
パキスタンは、その隣国のインドと共に核弾頭保有国でもある。
トランプさんの政策変更が引き金となって、とんでもない世界にならないとも
限らない。私は北朝鮮問題などよりも、アフガニスタンへの米軍増派の方が気に
かかる。