中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日米戦・開戦時と似た状況の北朝鮮

 日本がなぜ?大東亜戦争(日本の公式戦争名)を始めたのか?
みなさんは、どこまでご存じでしょうか?
わたしより高齢の方なら知っているかもしれませんが、そうでない方の
場合は、自分で検証した方以外は、ある程度までしかご存じではないと
思っています。よく知っているぞ~!と言う方には、いまから書くことは
軽く流して読んでくださいね。
日本は朝鮮半島北朝鮮、韓国)を植民地としました。
西欧列強がアジア各地を植民地をして、うまい汁を吸っているのを知って、
それじゃ・・日本もやろうか・・と言う感じで、日露戦争に勝った (といっても、
どれだけ無駄な戦死者を出したは、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を
お読みになれば分かるでしょう) 勢いで、領土拡大へと向かったのでした。
台湾もそうでした。 
ところが、西欧諸国はロシアの皇帝が日本人の猿め」と言ったような感じで
見ていた日本の大陸進出に、危惧を抱いていたのに、日本は満州(中国の一部)
に独立国を作ってしまったのです。
もちろん、西欧列強は、このままではいかん! と思い、日本の最も弱点とする
石油の輸入を抑える包囲作戦が始まります。
石油がないと、軍艦を走らせることも、軍機も飛ばすことも、戦車を走らせることも
トランク輸送も・・何もかも止まってしまいます。
このままでは石油の備蓄がなくなる・・戦争で打開するしかない・・・と、強硬派が
押し切る形で真珠湾攻撃に至ります。
海軍の山本五十六(いそろく)大将は開戦に反対しましたが、結局は真珠湾攻撃
作戦までやることになりました。山本大将(のちに元帥(げんすい)になる)は、どうして
反対したのか? アメリカの物量を知っているだけに、勝ち目はないと分かっていた
からです。
戦争は基本的には物量の豊富な国が勝つのです。(例外はベトナム戦争だけ)
日本の本音は、1か月ほど戦って、有利な状況の中で「講和」を結ぼうというもの
でしたが、アジア各地に等、戦線を広げ過ぎて、収拾がつかなくなり、惨めな敗戦に
繋がりました。 結果的には、負けたことが、後の繁栄につながってきたのですが、
結果オーライということでしょう。
 今日のニュースでは、中国が北を懲らしめているぞ・・と、強調するようなものが
ありました。周囲の国から「経済制裁」を受けている北朝鮮は、あの頃に、「日本は
満州から撤退すれば経済封鎖を解いてやる」という列強に逆らいかたちで、戦争に
突入しました。
 いま、北朝鮮は「ミサイル試験をやめろ、核実験もやめろ」そうでないと経済制裁
強化するぞ!と、脅されています。
 あの頃の日本を見るようです。日本は、あの頃・・軍部が強すぎて、まともな意見を
聴く耳を持っていませんでした。
北朝鮮金正恩も、聴く耳を持っていないのでしょうか?持っているのでしょうか。
 ニュースです。
北朝鮮平壌ピョンヤン)市内は深刻なガソリン不足になっていると中国の国営
テレビが報じました。北朝鮮への経済制裁をアピールする狙いもあるようです。
「19日朝以来、平壌では外交ナンバーの車にしかガソリンを供給できなくなりました」
(中国国営テレビの26日の放送)
平壌市内からの記者レポートを放送。
ガソリンスタンドでは19日から、外交ナンバーの車以外にはガソリンを販売しないという
規制が始まり、今は、ほとんどが営業を停止。一方、営業中のガソリンスタンドには、
およそ1キロの行列ができているということです。また、ガソリンの価格も2倍近く値上がり
しているとしています。
 北朝鮮は石油のほとんどを中国からの輸入に頼っていて、アメリカなどは石油の供給を
制限するよう、中国に求めていました。トランプ大統領も中国に対して北朝鮮に圧力を
加えるよう、再三、迫っていて、中国国営テレビの報道の背景には、経済制裁が効果を
上げていることをアピールする狙いがあるとみられます。