中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

喜び半分の判決に思うこと

 税金の無駄使いをなくしてほしい。精査もしないで補助金を乱発して

 公金をドブに流すようなことをしないでほしい・・などと書いてきました。
 行政というのは、国民や都道府県民への人気取りの政策を作るのは
 いいが、そのあとがいけない。
 政策に十分な知識や配慮のある「人材」がいないために、与えられた
 枠の中で、申請があれば、どんどん公金を出してしまう・・という、悪行を
 やっていることにも自覚がない。

 今度は司法の話である。司法は法律に基づいて、法律に照らして、
 訴えがあった事件を裁く。この場合は「公金」「税金」をどのように考えて
 数字を出すのだろうか…と・・・思う。
 数字の根拠は何なのだろう?? かと・・不思議でならない。
 アメリカなどでは、こんなことで???と思うようなことに、何十億もの
 賠償金支払い命令が出ることはしばしばだ。
 でも・・日本の場合は、そんなケースは少ない。

  笑顔なき「一部勝訴」だった17日の原発避難者訴訟の判決で、
 前橋地裁は東京電力と国の賠償責任は認めたものの、命じられた
 賠償額は原告の請求からは程遠かった。古里を奪われた代償を
 求めて3年半。
 大半の原告が周囲に知られないように名前も伏せ、息をひそめる
 ようにして闘ってきた。「もっと寄り添ってくれる判決を期待
 していた」人も少なくなかったのに。
  判決内容は「津波予見できたはず」という、素晴らしいものだった。
  国と東電の責任をしっかり指摘していた点でも見事な判決だった。

  だが・・72人の請求を棄却し、慰謝料の上積みを認めた原告に

 ついても、1人当たり7万~350万円にとどめた。
 原告側は、住み慣れた場所を離れ、子供たちは「いじめ」の対象に
 さえされている。
 何かが…割り切れない・・そんな気持ちなのだ。