こんな怖いことがあっていいのだろうか?
中国からオーストラリアへ向かう国際便の機内で乗客が使っていた充電式の
ヘッドフォンが発火し、この乗客が顔や手にやけどを負う事故があった。
オーストラリア運輸安全委員会(ATSB)が15日に明らかにした。
事故は北京からメルボルンへ向かう旅客機の機内で2月19日に発生した。
女性乗客が音楽を聴きながら眠っていたところ、出発から約2時間後、破裂音が聞こえ、
振り向くと顔に焼けるような痛みを感じたという。
女性は首に巻き付いたヘッドホンを振りほどいて床に投げ捨てたが、ヘッドホンからは
火花が散って小さな炎も見えたという。
「私が足で踏み消すと、客室乗務員が持って来たバケツの水をかけ、機体の後部で
バケツの中に入れた」と話しているようだ。
機内には溶けたプラスチックと焼けた毛髪のにおいが充満し、目的地に到着するまで、
せき込んだりむせたりする乗客が絶えなかった。
オーストラリア運輸安全委員会は、ヘッドホン内部のバッテリーから出火したと見て
調べているが、ヘッドホンやバッテリーを製造したメーカー名は明らかにしていない。