中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

前立腺がん・ホルモン治療の間欠療法について

 今日は「電話がん相談」の多い日でした。
 どういう訳か、重なるのですね。
 ところで、一つだけ気になる相談がありましたので、
 同じような悩みを持っている方々の参考に書いて
 おきたいことがあります。
 タイトルにも書きましたように、前立腺がん患者の方で
 ホルモン治療を受けておられる方の中に、間欠療法
 を模索しておられる方がおられることでしょう。
 今日、相談電話をいただいたのは、雪の降る北の寒い
 地域にお住まいの方でしたが、腰が痛くなり病院へ行った
 ところ、すでに骨転移している前立腺がんだったという方
 でした。
 とても運がよく、その後のホルモン治療の顕著な効き目で、
 PSAが大幅に下がったということでした。
 腰の痛みもなくなり、元気になったのでホルモン治療の
 間欠療法にしたいと思うのだが、間欠療法を実践してきた
 私の意見を聞きたいということでした。
 お話を聞いて、私は即座に「間欠療法にしないで、ホルモン
 治療を続けてください」と、アドバイスしました。
 彼の「迷い」は、間欠療法を実際に何度も実践していないのに、
 知ったかぶりをして書いている方の意見に惑わされているよう
 に思えたからでした。
 骨転移でPSAが4000もあった方が、今はPSA数値が下がって
 いて、元気だからと間欠に入ってしまっては、大変なことになります。
 ホルモンの間欠療法に入るには、前立腺がんになってからの、
 さまざまなデーターや流れも大切な要素なのです。
 ホルモン療法を続けると、「骨粗しょう症」や「肺塞栓症」になるなど
 いろんな副作用の可能性があります。
 また、ホルモンが効かなくなる場合も想定しなければなりません。
 ですから、そういうすべてを把握したうえで「間欠療法」に入ることを
 お勧めします。
 ホルモン間欠療法に向く人と向かない人がいるということです。
 また、ホルモン治療をしなくても良いのに、受けている人がいるのも
 現実です。一度ホルモン治療を始めると、医師から「あなたはもうホルモン
 治療をしなくてもいいですよ」とは絶対に言ってくれません。
 ですから・・・自分の体をよく知り、がんのこと(前立腺がんだけではなく)を
 よく知った上で治療法を選択しましょう。

 もし・・・・・迷ったらお電話ください。
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