中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

がん医療も、株価に反映させる金の亡者たち

NHKのスペシャルで、「がん治療革命が始まった」と大々的に
宣伝されている「プレシジョンメディシン」は、先日薬価が半額に
切り下げられた抗がん剤を使っての治療でもある。
半額になってもまだ外国より高価だというものでもある。
スペシャルの導入部分では、がんも簡単に治るように語られる。
しかし、じっくり見ていると、そう簡単なものでないことも分かるが、
藁にもすがる思いのがん患者たちは、どのように受け止めるのかと
心配でもある。
この薬を使って治療を受けると、半額になった薬価であっても一人
2000万円を超えるだろう。
それは結果的には健康保険で補てんされるので、健康保険の財政を
圧迫し、国の財政を圧迫することにつながる。
 早い話が、「プレシジョンメディシン 関連銘柄」と言われるように、
製薬会社の売り込み番組なのだ。
NHKといえども、こういう番組を作る典型的な例だと言っても良い。
 トランプ氏が当選すれば、マイノリティー(少数派)への気配りより
真っ先に株価に反映した。何事も金、かね、カネ、の世の中なのだ。
がん患者たちは、プレシジョンメディシン医療に期待しすぎることなく
冷静に対応してほしいと願っている。
 副作用の「間質性肺炎」の怖さを番組では、きちんと語っていない。