中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

アメリカは厄介な問題を抱えたものだ

 アメリカの大統領選が迫ってきた。
 ところが私の知る限り・・・とは、82歳になろうとしている
 私の経験では・・こんな大統領選挙は一度もなかったと
 思う。
 アメリカは、共和党が保守的であり民主党は革新的だと
 言われているが、その政策には極端な差はない。
 日本のようにたくさんの政党が乱立することもなく、共和党
 民主党の勢力が拮抗している。
 上院、下院の議会勢力と大統領選出は一致していないことが
 多く、ある意味ではよいバランスを保ってきたものだ。
 ところが、今年の共和党の候補に選ばれたのがトランプ氏だった
 ことで共和党にも世界にもある種の危機感が広がった。
 民主党はと言えば元大統領クリントン夫人であるヒラリーさんが
 候補者に決まった。
 ヒラリーさんが大統領になればアメリカ建国以来、初めての
 女性大統領となり、トランプ氏が大統領になれば、政治経験の
 全くない大統領ということになる。
 日本の場合は、首相が変わっても、党が変わっても「官僚」という
 明治以来の政治体制があって、実質的に日本の政治を支配して
 いる。
 しかし、アメリカには基本的に日本的な官僚というものはいない。
 どちらの党にも、政治研究集団がいくつかあって、大統領が変われば、
 それらの政治研究集団から官僚的な人たちが出てくる。
 ある意味では、官僚がそっくり入れ替わるという、日本では考えられ
 ないシステムがある。
 だからこそ・・・トランプ氏のような桁外れの人物が出てきた場合に、
 彼らがどのようにやれるのだろうか・・と危惧する。
 ヒラリー・クリントン氏に健康的な問題がささやかれるようになった
 だけに、アメリカという国のかじ取りをだれがやるのかという重大な
 問題が浮上した。
 私はこう思う。
 過去もそうだったように・・・・・アメリカはイギリスにもたれかかって
 行くしかないのだろうと思う。アメリカがイギリスのチャーチルに操ら
 れた歴史をみてもイギリスという国は、とてもしたたかなのだ・・と。