中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

熊本・水前寺公園の池が干上がったのは・・

 熊本地震の本震で、熊本の観光名所になっている水前寺公園(成趣園)の
 池が干上がった写真をみて驚いた方が多いことだろう。
 水前寺公園は、肥後藩主だった細川綱利が1671年に完成させた桃山様式
 の回遊式庭園だ。
 2008年に「水前寺江津湖湧水群」の一つとして名水百選に選定されている。
 毎年、35万人以上の観光客を集める名勝地なのだ。
  どうして池の水が干上がったのか。
 NHKブラタモリが4月の初めに2回にわたって放送された。2度目の放送が
 水の熊本として紹介された。
 昨夜、その時のビデオをもう一度見直して、ある意味ではとても貴重な放送
 だったのではないかと思う。
  熊本は、阿蘇山の火山の爆発に伴う火砕流堆積層によってできている。
 それらの研究は世界的に有名で、第1回目の爆発による火砕流堆積層を
 Aso1と言い、2回目をAso2、3回目をAso3と言う。
 Aso4がもっと新しく、9万年前だったようだ。
 阿蘇山に降った雨が、Aso4の中を流れて熊本に届く。Aso4は穴ぼこの
 岩なので水を貯めやすい。そしてAso4の層の下は粘土層になっていて
 水が漏れないようになっているようだ。
  私の説明ではわかりにくいが、9万年前にできたAso4によって、熊本は
 水に恵まれた場所であり続けた・・と言うこと。
 ところが、今回の熊本地震の本震の時に、Aso4の一部に亀裂ができたの
 ではないかと思われるのだ。Aso4に亀裂ができると水前寺公園の池の
 周囲や、池の底からなどの湧水が途切れることになる。
 もしそうだったとしたら・・・水前寺公園の池を満たす水が失われることに
 なる。
 ちなみに、水道などはAso1、2、3の層まで深く井戸を掘って採水している
 から大丈夫だろう。
 以上は私の考え方であって、専門家の意見ではないのでご了承を・・。