もう放送が終わってしまったけれど、久しぶりに「なかなかの出来」
と思える時代劇があったので、ちょっと書いておこうとおもいます。
NHK時代劇「ちかえもん」です。
観た方もおられるかと思いますが、最近では時代劇は敬遠され
気味ですよね。
NHK時代劇も最近はつまらないものばかりだったので、「ちかえもん」
も、あまり期待しないで観ていましたが、これはなかなかの出来栄えでした。
皆さんがよくご存じの「曽根崎心中」のパロディーという感じですが、
作者である、近松門左衛門を主役に据える形で描いているのが素晴らしい。
門左衛門役には松尾スズキという役者がなっていた。
私は彼のことは何も知らないが、なかなか良かったと思う。
もちろん今ではテレビドラマで見た人も多いと思う。
人形浄瑠璃というのは「人形」ばかり注目されるが、本当は語っている
「太夫」が最も重要な役割でありそれを「三味線」と「人形」が支えて出来
上がっている。
今から70年も前のことになるが、祖父が酔っぱらうと太夫の「声色(こわいろ)
をやっていたものだった。声色が現在の物まね芸へと変化していったのです。