中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

米・大統領選挙が大混戦(4)民主党

 前回は共和党候補について書いてきたが、今回は民主党候補に
 ついて書いておこう。
 民主党の候補はシンプルで、クリントン氏とサンダース氏の二人の
 戦いとなっている。
 予備選が始まる前、私はクリントン氏の勝利は間違いないと思って
 いたが、いざ予備選は始まるとどうも成り行きが怪しくなってきた。
 第1戦で僅か0,2%差でクリントン氏が勝ったのはいいが、第2戦では
 惨敗だった。
 3月1日のスーパーチューズデーの勝敗いかんでは、流れがどちらかに
 大きく傾く可能性だってある。
 クリントン氏は皆さんご存じのとおり、クリントン大統領の奥様だった
 人である。ご主人のホワイトハウス内での淫らな浮気の模様が報じられても
 毅然として耐えてきた強い人である。
 オバマ政権でも常に重要な閣僚として活躍を続けているから、政治経験
 としては誰よりも豊富である。
 それなのにどうして苦戦するのか・・。やはり、女性では初めての大統領
 と言う点に、逆風があるのかもしれない。アメリカは男女同権の先進国
 のように言われているが、日本より30年ほど早い程度である。
 だからこそ、女性大統領誕生は極めて難産になりそうだ。
 ◆第1戦では0,2%差で敗れはしたが、第2戦では断トツの勝利だった
 サンダース氏の人気は上がっている。
 サンダースとはどういう人か。彼が大統領に選ばれると、アメリカで最初の
 ユダヤ系大統領と言うことになる。
 彼は「民主社会主義」を自称している。
◆ サンダース氏は、福音派の強い支持を得ている。福音派とは、聖書に
  書いてあることがなにごとも正しいと信じている人たちである。
  第1戦のアイオワ州は宗教色の強いところだけに、サンダース氏が
  0,2%差に迫っても、さもありなんという雰囲気があった。
  しかし、第2戦のニューハンプシャー州は宗教色の薄い州だった。
  そこでクリントン氏に圧勝したのだから、サンダース氏の強みは本物
  かもしれないが、彼が大統領になるとブッシュ氏と同じような、戦争好きの
  大統領になるのではと、私は嫌な予感がする。
◆ ここまで書いた5人の内のだれが大統領になっても、何か予期せぬ
  事態が起こるかもしれない。
  アメリカと言う国が、大きな過渡期を迎えている証だとも思う。