いま、日韓の間で慰安婦問題が歴史的な解決に至ったというニュースが
流れている。
さて、 前回は、簡単に「赤線」について触れた。
赤線廃止後に、同じ場所で怪しげな商売が続いていたが、
警察などは、年に1,2度の摘発を行うだけで見逃していたようだ。
それは、そういう商売をやっているのが暴力団であり、そういう商売が
世の中から消えれば、若い女性たちに別の意味での被害が増えること
を案じたためだとも言われている。
このような地域を「青線」と言っていた。合法的に守られていた「赤線」が
売春防止法によって禁止され、非合法な「青線」ができたということだ。
時代劇などでよくみられるように貧しい家庭の娘たちが娼婦として売られて
行くケースが多かったようだが、貧しい村々を歩いて娘たちを買い集めて
いた連中がいる。女衒(ぜげん)という。
女衒については今村正平監督の作った映画「女衒」をぜひ観ていただきたい。
そういう事実があったことをみんなが知っておいてほしいとおもう。
実は、韓国の慰安婦問題にも、この女衒が登場する。
「売春業」は、世界最古の職業といわれるほどだから、世界各国に存在する。
オランダやドイツ、フランス、オーストラリア(多分もっと多い国も)では今でも
公娼制度が残っている。
アルステルダムの「ガラス窓」を見たときは驚きだった。
スイスでは昨年からドライブスルーでの公娼を始めている。
ドイツでは認定された娼婦は公務員らしい。
オーストラリアでは、組織的なものは認めていないが、個人の売春
を認めていて、新聞広告で顔写真まで載せていて、お宅まで伺いますよ
と、書かれていたりする。
(続く)