夫婦別性問題で次のようなコメントをいただきましたので、
改めて考えてみたいと思います。
『はじめまして。ご意見お聞かせ下さい。 姓とはそもそも家族集団の
名称であるので、会社の商号と同じく、二つも三つも名称が存在しては
混乱すると思うのですが、いかがでしょうか?』
家族集団の名称とは面白い考え方ですね。
では、姓が普遍的ではなかった時代(この方が長いのですが)の家族集団
を括る名称があったのでしょうか。
日本人の95%以上が姓を持っていなかった長い時代には、屋号なんかが
ありました。
ないで屋号で呼び合っていました。たぶん、姓よりも屋号の方が使い慣れていた
のでしょうね。
妻の実家(福井・小浜)周辺でも屋号を使うのが普通だったようです。
この前に韓国の例を上げました。韓国は戸籍管理がとても厳しいようで、
昔から各姓ごとに役所のようなものがあって(たとえば金さんの場合は、金性
の戸籍を管理しているようなもの)があるらしいのです。夫婦別性ですが、子供は
男性の姓を名乗っているようですね。それで何百年も不都合がないようなのです。
日本も戸籍制度がありますね。
では、欧米には戸籍と言うのがあるのでしょうか。
ないのです。戸籍がなくてどうしてわかるの?って、日本で戸籍になれている
私は驚きでしたが、彼らに言わせると「どうしているの?」と、問い返されます。
戸籍なんかなくても、なんら困らないそうです。
夫婦が同じ性でなければならないと法律で決めているのは多分日本だけ
でしょうね。
わが家では、妻は私を「武志」って呼びますし、私は妻に「紀子」って呼んでいます。
ですから、妻のことを「嫁」という言い方をする男性は考え方を改めてほしいですね。
名前で呼ぶか、主人、妻という言い方は外国でも通用しますが、自分の妻のことを
「嫁」という言い方をする男性や、舅、姑さんが息子の妻のことを「嫁」という言い方
をするのは時代錯誤をしているとしか思えません。
「嫁」ではなく、ちゃんとした名前がついているのです。
出自をはっきりさせたい、変えたくないという女性や男性がいてもよいと思います。
養子に行くと姓を変えなければならないので嫌だという男性もいます。。
「家」を背負って歩く時代ではなくなっているのではないでしょうか。
三井家の妻が住友だったりして(笑)