先ほど部活について書きましたが、月刊・文藝春秋 11月号に
書かれた横浜高校野球部の話を少し端折りすぎて分りにくい部分が
あったかと思いますので、少しだけ書き足しておきます。
本当は文藝春秋を読んでいただくとよいのですが…。
渡辺前監督は、あの松坂投手や涌井選手、成瀬選手、筒香選手たちを
育て、名監督として名高い人です。
渡辺氏は、50年の監督生活の中で昔は鉄拳を振るったこともあったが
そういうことでは選手を育てられないと悟った経緯も書かれています。
選手たちには、権威で押し付けるのではなく、人間対人間と言う意識を
持たないと指導がうまくいかないというお話も語っておられます。
しかし、「野球部には保護者会と言うのがあり、その中でいつの間にか
「ルール」が作られていて、1年生の親は3年生の親に敬語を使わなくては
いけないとか、1年生の親は、勝手に監督と喋ってはいけないとかと言うことを
決めていたので、そんな不合理なことは駄目だと違う組織にした。」という
ような内容が書かれています。
また、選手と親を集めた激励会の立食の準備を1年生の親たちにさせて
いたことも知って驚いた・・とも言っておられる。
親の過干渉を知って、親から教育しなきゃだめだと思ったとも語っておられる。
私が書きたかったのは、そこなのです。
親を変えないと学校が良くならない。そういう現象が全国の学校で起こっている
ことなのです。
親が駄目になっているのに、教師にばかりなにもかも押し付けている。
文科省はもう一度、教育とは何かを考えるべきでしょう。
文科省と学校の教育現場と親たちの話はまた書きましょう。