中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

平成と言う時代(3)

10年前に、中学生や高校生も携帯電話を持っていることに
驚いたのは、オーストラリアではみられない風景だったから
かもしれない。私も豪州ではプリペイド携帯を使っており、
待ち受け以外は必要な時にしか携帯を使わないようにしていた。
だが日本では、ずらりと並んだ電車の座席で携帯電話と向き
合っていたので驚いたのだった。
 そういう光景もすぐに見慣れてしまった。慣れとは恐ろしい
もので3年も経つとごく自然な光景のように思ってしまう。    
 いつの間にか若者がガラケーからスマホ携帯に乗り換えていった。
ガラとは何のことなのか、ガラパゴスとはなにかも知らない子
までスマホを持つようになった。
 スマホ若い人たちに普及し始めたころ、私は一つの懸念を
持っていた。その懸念とは、スマホが何らかの犯罪に結びつくの
ではないかと言うものだった。
 その懸念の一つが数年前に起こった。花火大会の観覧を終えて
帰宅途中の若い娘が悪魔に襲われたのだった。
 暗い夜道で、スマホを見ながら歩くということは、スマホ
照らされた自分の顔を晒し、自分の存在位置を知らせるような
もので、それが悪用された。
 スマホとは、スマートフォーンの略である。スマートとは
「賢い」という意味なのだが、機器が賢いという意味で、使って
いる人が賢いという意味ではないことは、歩きスマホをやって
いる人を見ればわかる。(続く)