陽が沈み風も出てきたので大月大橋まで軽い散歩にでた。
冬場は寒くて辛い橋の上にはかなり強い風が吹いていて、
ツバメも迂回しながら飛んでいた。
橋の上で外人が通る人々に何かを語りかけているが、みんな
手を振っている。
そこに通りかかると、なんのことはない「写真を撮ってくれませんか」
ということだった。
久しぶりに外人と話すきっかけになったので、しばらく彼との
会話を楽しんだ。
ドイツから来ていて、神戸大学の経済学科に学んでいるが、ドイツの
世界的に著名な会社「EY」から派遣されているらしい。
帰国して10年、その間に英語で話したのはこれで3人目。
寄る年波もあって、もう英語は忘れかけている。
久しぶりの英会話、時々単語が出てこなくて困ったけれど、楽しい
ひと時だった。
彼に、時々わが家に来てもいいよと、誘っておいた。
30年も前には、わが家にはカナダ人やオーストラリア人がよく
遊びに来ていたものだ。
今日会ったドイツ人も素晴らしい人だったから、ぜひもう一度会いたいと
思ったからだ。
名前はトーマス。名字の方はとても難しい。27歳の素晴らしい青年だった。