中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

製薬会社のサプリは信頼できるのか

 酵素ってなんだって書いたら、PC画面に酵素の広告が掲載された。
 最近は、検索したり、記事を書いたりすると、その文字に関連した
 コマーシャルが流れる仕組みになっている。
 こういうコマーシャルは腹立たしいが、仕方がないと諦めるしか
 ないのだろう。
 製薬会社の酵素の宣伝だった。
 製薬会社なら酵素がどういうものか理解しているはずなのに、
 なぜだかそれが作られ、売られている。
 ほかの健康食品も効果がないことが科学的には分っているのに、
 作られ、売られ、購入され、服用されている。
 どうしてこういう不条理なことが許されるのかと思うのだが、ひとつだけ
 訳がある。
 世界では多くの薬品の研究が行われている。過激な競争なのだ。
 もし、がんの特効薬が見つかれば、一躍巨大な企業に慣れるだけでなく
 ノーベル賞ものだろう。
 世界中の、超一流の科学者がしのぎを削って競争している。
 それでも、特効薬はまだ見つかっていない。抗がん剤も特効薬とまで
 は言えない。
 多くの研究者が論文を発表する。そして世界的な科学雑誌に取り上げて
 もらえる場合もある。世界的な科学雑誌に取り上げられただけで、その
 人が所属する場所では威張れる存在になれる。科学雑誌にも一流から
 四流というものまである。
 一流雑誌に取り上げられるようなものは、世界中の科学者がそれが本当
 なのかどうかを追試する。
 例として、あのSTAP細胞が分りやすいだろう。世界中が沸くような話題となった
 のも、それがiPS細胞を超えるものと記者会見で説明されたからだった。
 結果としては、説明した方が自殺する羽目になり、小保方さんは解雇され、
 理科学研究所では、ノーベル賞学者の理事長が辞職することになった。
 STAP細胞の場合は、発表された研究内容が、世界中の学者によって再現
 されないと指摘され、小保方さんの追加研究でも証明されることはなかった。
 さて、話が長くなったので、あとは端折って書く。
 健康食品などの場合で最も問題となるのは、「100%効果がない」ことを
 証明することが難しいために、得ることが許されていると言って過言では
 ないだろう。
 あることを証明するよりも、無いことを証明するほうが「より難しい」という
 ことなのだ。
 膝に良いとか腰に良いとか思われている、ヒアルロン酸、コンドロイチン・・・
 などは、それを服用したからと言って直接膝に行くわけでもない。
 ハッキリ言って効果が期待できないのだが、学者たちは「効かない」と言い切れない
 で腹立たしいのだそうだ。
 100%効果がないことを証明するのは、無駄な努力をするに等しいそうだ。
 それでも、効くと思って服用する人には、どうぞと言うほかないが、高いお金を
 掛けないでほしいなと思う。