中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

FIFA(国際サッカー連盟)の明暗

 FIFA汚職問題で揺れている。
 権力のあるところには金が集まり、金のあるところでは汚職が生まれる。
 ワールドカップ誘致では以前から金問題がささやかれていた。
 オリンピックの場合も同じような体質と問題があったが今では改善されて
 いるようだ。
 ワールドカップはオリンピック以上の観客を集めることで知られている。
 だから、テレビなどの放送権収入が増え続けていて、巨大な金が入る
 仕組みになっている。
 このような仕組みは現在のブラッター会長が作り出しともいえる。
 ◆ サッカーのワールドカップには、歴史と共にヨーロッパ諸国以外の
  国々には納得のできない「仕組み」がある。
  分りやすく言うと・・ほとんどの国が1国、1チームなのに、いわゆる
  イギリスが「イングランド」「スコットランド」「ウエールズ」と3チームも
  出場できるのかと言う問題である。
  これには歴史が絡んで説明が長くなるのでやめておく。
  こうしたヨーロッパ以外の地域からの不満を上手に汲み上げてきた
  のがブラッター会長だ。
  ワールドカップ出場国を18から32とし、アフリカ、アジア地域の枠を
  拡大した。以前のアジア枠は2だったが、現在は4,5となっている。
  このような仕組みを作ることで、ブラッター会長は選挙権のある票の
  半分を確保できるのだ。
  ◆ サッカー欧州連盟(UEFA)も資金をたくさん持っている。
  FIFAの会長職をなんとしてもUEFAに取り戻したいという働きかけが
  強くなっている。そういう背景があって、今回の副会長などの逮捕劇へ
  と発展した。言うならば、権力闘争である。FIFA副会長などの汚職
  許されるものではないが、権力闘争をしているイギリスも目の色変えて
  むき出しの闘争心でみっともない。 王室まで口出ししている。
  ◆ 組織が大きくなり、権力構造ができて金が集まる。さて、今後は
  どうなるのやら。いったんFIFAを解体して、一国一チームにして出直せば
  アフリカ、アジア地域も納得しようが・・。そう簡単にできる話ではない。