◆ 年寄りの冷や水
(自分の年齢も考えずに無茶をすると健康に良くないことから、それを自虐的に言うセリフ)
◆ 虻蜂(あぶはち)取らず
(虻蜂取らずとは、欲張って二つのものを同時に手に入れようとしたために、失敗すること。)
上記の二つは諺(ことわざ)である。
最近はあまり使われていないのか、特に「虻蜂取らず」の
方は聞いたこともない。
実は、今日は暖かかったので、陽ざしに誘われるように、ほんの少し
散歩した。近くの大月橋を渡り終えるところまでだった。大月橋は展望が
良いのでアベックたちが集まってくる名所でもある。
わが家から直線で200メートルちょっとだろうか。往きは下り坂だが
帰りは上り坂になるから、近いのだけれど第1腰椎圧迫骨折してからは
一度も行っていなかった。
骨粗鬆症への対応は少ない。ボナロンと言う薬を週に1錠飲むだけ
である。体内でビタミンDを作るためには太陽にあたるのが良いのだが、
昼まで眠っている私にはその機会が少ないし、冬季は寒くて外に出られない
ので、ますますお天道様と縁が薄くなっている。
今日は、温かく感じたので、太陽を浴びる目的と、コルセット長期使用で
落ちてしまった筋肉増強にもと考えて散歩に出たというわけである。
南風だった。橋の上からの眺めもいつものように素晴らしいものだった。
僅か2千歩の散歩だった。
ところが、夕方を過ぎたころから声がおかしい。少々だが寒気もする。
散歩は「年寄りの冷や水」だったのか、筋肉増強とか、ビタミンD合成とか
を期待しながら、アブも、ハチも得られない「虻蜂取らず」だったのかと
思う。喘息をこじらせたら、それこそ二つの諺、どんぴしゃりだ。
痛みが薄くなり、平らな所なら少しなら歩ける。昨日から、以前のように
朝食の準備(と言ってもコーヒーを淹れ、サラダを作るだけだが)も、
なんとかできるかなと思えるようになってきた。
でも、歳には勝てないのだなとも痛切に感じる。ぼちぼちそろそろで
やるしかないみたいかな。
皆さんのお近くの年寄りたちを、温かく, 観て,看て、見て・・上げてくださいね。