中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

飢えの恐ろしさを知ろう

 仏海上人という方がいる。
 私は信者ではないから、仏海上人がどのような宗派の方かも
 知らない。
 しかし、上人の仰った言葉だけ知っている。
 「どんな痛みも、足が萎えてしまうことも、腹が減ることに較べれれば
 たいしたことではない」という言葉だ。
 若い人の多くは、「痛み」もあまり知らないだろうが、高齢になるとか
 病気などで「痛い」では言い表せない「疼痛」を経験した人ならは
 痛みほど辛いものはない。痛みさえ取ってくれれば、あとの様々な
 症状は辛抱してもよい・・・と、強烈な痛みを感じた人ならば思った
 ことだろう。
 しかし、上人は「腹が減ることに比べれば、そのようなことはたいした
 ことではない」とはっきり仰っている。
 そうなのだ、経験しなければ分らないことだが、食べるものがない
 状態が続いたときに人間はどこまで耐えられるだろうか。
 飢餓とは痛みより恐ろしいものなのだ。
 おかずは冷たいからと言って食べ残すような生徒の親も顔が見て
 みたい・・・そんな気持ちになってしまう。