中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

肺塞栓症(4)ベッドの上での24時間

 入院してから今日で5日目である。最初の2日間は検査で
 院内を廻った、と言ってもベッドに寝たきりで回ったので
 この病院のことは、この部屋以外に何も知らない。
 私がみたのは天井ばかりだったのなのだから。
 点滴の種類は少なくなったが、点滴のパイプ、心電図のパイプが3本
 それに酸素も繋がっている。
 最初の夜は、これらのパイプが気になって眠れなかった。
 寝返りを打つとパイプが絡んでくるし、外れそうになる。
 小尿は、ベッドに座って尿瓶でとるのでそれは馴れればどうってことは
 ないが、その度ごとに看護師さんに捨ててもらうのは、やはり気を使う。
 看護師さんたちは、みんな『気を使わないでくださいね』といってくれるが
 やはりね・・・・。
 大便の時はちょっと困る。個室のトイレまで約2メートルだが、点滴は
 持ち運べるが酸素はタンクの酸素に繋ぎ変えなければならない。
 酸素タンク、点滴台と心電図ケースをトイレまで運びこんで用を足す。
 広いわが家のトイレで本を読みながら優雅??にやっていた時とは
 大違い。終わると看護師さんに連絡をしてタンクや点滴台を運んで
 いただく。嫌な顔をせずにやって下さる。こういうことは仕事だから
 とか、馴れているからだとかではなく、優しさが心根にないとできない
 仕事だなと感じる。
 入院して3日間は、トイレから出たところで、いったん休まないと
 ベッドまで戻れないほどしんどかったが、今日あたりはしんどさが
 減ってきている様に感じている。
 とにかく一日中24時間、トイレに行くとき以外はベッドから離れる
 ことはない。
 来週になったら少しは酸素ボンベを持って廊下を歩く練習もしましょうか
 とドクターに言われているので、足の筋肉を鍛えておこうと、ベッドに
 寝たままで足の筋肉運動をやったところ、右腰が痛くなってしまって
 妻に「若くはないのだから」と注意されたが、ドクターは、それぐらいの
 意気込みの方が良いですよ・・と言ってくれた。
 明日は月曜日、早朝の血液検査の結果で点滴が外れるかもしれない。
 24時間監視の心電図モニターも外れるかもしれないと期待している。
 それでも、酸素は今後の私の一生に付きまとうらしいから鬱陶しい
 ことである。