日本がん楽会(らっかい)は、兵庫県で最初に「がんサロン」を開催した
グループです。
それから5年間、60回が過ぎました。
この「がんサロン」の特徴は、毎回ゲストを招いて1時間のショータイムが
あることです。
多くの場合は、ミュージシャンに出演していただきます。各種楽器の演奏
だけではなく歌を楽しむ場合も、参加者と一緒に歌う場合もあります。
時々は、マジック(プロ)を楽しむ場合もあり、落語を楽しむこともあります。
こうして毎回ゲストに来ていただくために協力者を探すのは大変です。
今日4月9日も「がんサロン」の日でした。(毎月第2水曜日午後2時から開催)
※ 今月のゲストは、いつも大評判の西原武さんのリコーダー演奏でした。
西原さんのお人柄もあるのでしょうが、語りも楽しく、毎回曲目に変化を
持たせるなどの工夫もしてくださって楽しい時間を演出してくださいます。
※ 5月がんサロンのゲストは、高村聡子(あきこ)さん(ソプラノ)坂田みゆき
さん(ピアノ演奏)です。
お二人とも大学で専攻したのち、留学などを経てコンクールで受賞される
など素晴らしい経歴をお持ちです。
※ 6月がんサロンは、大学のマンドリンクラブOB会の「善旦会」のメンバー
8名によるマンドリン演奏です。
※ 7月がんサロンは、田中洋子さん(ピアノ演奏)井上春緒さん(クラリネット
演奏)です。国際コンクール2位という素晴らしい演奏は素晴らしいものです。
高村さん、坂田さん、田中さん、井上さんは「日本がん楽会。がん患者を
励ますコンサート」(毎年10月前後に開催)にも出演していただいています。
がんサロンでは、どうしてこのように毎回ゲストを招いて演奏などをして
いるのでしょうか。
楽しむため? そう思っておられる方が多いかもしれませんが、答えは
ノーです。
ゲストパフォーマンスを第1部として、第2部として「輪になって語ろう」という
話し合うタイムがあります。
初めて参加した人たちが、最初から「輪になって語ろう」のような雰囲気の
中には、なかなか入っていけないだろうと思っています。
そのために、第1部の約1時間のゲストタイムの中で、みんなと溶け合って
楽しみ、第2部の「輪になって語ろう」では、自然と会話に入っていけるよう
によいう配慮から、ゲストタイムを始めたのでした。
今日も、がん専門の医師の勧めで初参加されたご夫婦が来られましたが、
気持ちよく第2部に参加できたと喜んでいただけました。
第1回の「がんサロン」のゲストは、神戸では毎週金曜日にNHKのジャズタイム
に出演しておられるピアニストの安藤義則さんでした。
彼のご協力によって「がんサロン」がスタートしたということは嬉しい歴史でも
あります。