最初に書いておきたい。
今回の「特定秘密保護法案」に関する各紙の報道や解説を読んでいて
感じることがある。
日本のマスメディアは、戦争を止めることができないということだ。
第2次世界大戦ともいわれる)の場合も、マスメディアは戦争反対のふり
をしながら、結果的には戦争に導いたと私は思っている。
軍部が怖いからという言い逃れもある。しかし、それじゃマスメディアの
役割を果たせないだろう。
あの戦争の責任者はたくさんいるが、マスメディアもその一つである。
東条英機だけに責任を負わせてあとは知らぬ存ぜぬ・・とばかりに頬被り
してきたのはマスメディアだ。
今回の特秘法の場合も、マスメディアはなんの力も持たなかった。
紙面だけ大きく扱っただけで、国民に訴える内容を書かなかった。
何が問題なのかを、強くアピールできなかった。
何よりも、この法案が結果的にもたらすだろう将来の問題点について踏み込め
なかった。
TPP,憲法改正、強権外交などなど、力の政治は今後どのような間違いを
起こすかもしれない局面にある。
そのことを意識して、中国は「防空識別圏」を設定してきた。明らかな挑発
である。国民が「中国はけしからん」と感じ、強気の安倍政治を支持すると
したら、思わぬ破たんを生むことにつながる。
国民は、もっと冷静に政治や国際関係に関心を持たなければならないの
ではないだろうか。