中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

コンセント出火は身近な問題

 福岡の整形外科病院で火災があり10名もの方が亡くなられた。
この火災については、専門家がいろいろと書いているが、私はそれだけ
ではないと思うので書いておきたい。
 どうも専門家というのは、ワンパターンな発想しかできないように
思うからだ。
 コンセントに埃がたまり、そこに水分が少しでも加わると発火しやすい
という説明が多いように思う。
 しかし、こんな事例があることを書いておきたい。
 
 私の住んでいるマンションは、とても優れモノである。何かにつけて
優れているのは、建設した会社の理念がそうしているのだと思う。
 ところが、2年前に私の家のコンセントが突然発火したので驚いた。
詳しく書くと、娘と孫が訪れていた。お好み焼きのためのプレートで、
おいしくお好み焼きを食べ終わった。
そして、そのあと直ぐに外出する予定だった。
 1時間ほどして、変なにおいがしたが、まさかコンセントからだとは
思ってもいなかった。
 しばらくして、娘が「火が出ている!」というので、コンセントを見ると
煙とともに火が激しく吹き出していた。
 私は、すぐにブレーカーを落とし、コンセントのカバーを外した。
そして、まだ煙っている状態のコンセントなどを丁寧に写真に撮った。
 あとは、自分で電線をテープで巻くなど、絶縁処理をして、ブレーカー
を戻した。先に書いておくと、埃などはたまっていなかったし、水分が
たまる場所でもないリビングの一角で、使用頻度も年に2・3回という場所だった。
 
 この一件を、マンションの会合で報告すると、我が家でもあったという
報告が3件あった。それも、階は違うが同じ部屋号数だとわかった。
 私は、若いころに電建関連の会社の経理をしていたので、配線などを
担当する下請け会社が、規格品を使わなかったのではないかと訝った。
 そして、使われていたコンセントなどを調べてもらって、不良品ではないが
指定品ではないと判明したので、マンション各部屋ののすべてのコンセントの
取り換え工事を行った。
マンション建設から18年以上も経過するので、建設会社に責任を問えない。
 しかし、建設会社は、見舞金としてマンション管理組合に混戦と取り換え費用の
半分近い金額を振り込んできた。
 気が付かないところで、このような2流品が使われていたという事実なのだ。
見た目にもきれいだし、18年間で3件の事故だから、だれもが気付く様な
不良品ではない。だが、私の家の場合、もし予定通りに外出していたら火災発生
100%だったと思うとぞっとする。
 意外と身近なところに落とし穴があるものだということに気が付いてほしい。
コンセントが心配な方は、信頼できる人に調べてもらうべきだろうがその適任者を
探すのが難しい。見た目ではなく、コンセントにも1流と2流があるということを
知っておいてほしい。