中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

2020東京五輪に野球の復活なるか>

 2020年の東京五輪開催が決まったことはうれしいニュースだった。
安倍首相の無責任な「汚染水は港湾内にコントロールされている」
発言はほめたものではないが、選手たちのプレゼンは素晴らしいもの
だった。
 ところで、せっかく東京で開催されるのに野球競技がないのがさびしい。
なんといっても、日本では野球が一番の人気だし(今のところ・・・7年後は
わからない)、施設も充分に整っている。
 そういう意味では、新たにIOCの会長に選出されたバッハ氏の『競技数を
上限28と定められているが、柔軟に考えるようにしたい』という発言に、
大きな望みを託す向きもある。
 バッハ氏のいうように、柔軟に対応を考えてくれれば、東京五輪での
野球・ソフトボールの復活は、あり得て当然のようにも思える。人気、施設の
充実を考えれば、ありうるのではないか…。
 ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。
理由はいくつかある。
 一番大きな理由は「五輪憲章」である。憲法みたいなものだ。
「開催国が決まる前に競技種目を決めておく」ことになっているからだ。
だから、開催が決まってから、競技種目の変更や追加をする場合には
五輪憲章」を変えるというとてつもなく難しい宿題が課せられている。
 そして、野球の世界機構がしっかりしていないから、開催前に野球が
選ばれなかったことがある。
 アメリカのメジャーリーグ機構はとてもしっかりしている。日本のプロ野球
比ではない。しかし、世界機構となるとWBCにみられるように、アメリカの独走
と言えるほどの我がままのやり放題という現実がある。
 サッカーを例にとれば、野球との機構の差がわかる。今のままでは、野球が
五輪に復活することは難しい。
 レスリングが、最後の種目に潜り込めたのは、大きな改革を進めたからに
他ならない。機構としての改革、競技としての改革を成し遂げた結果として
五輪競技に残ることができた。
 野球・ソフトボールの場合、そのルールの世界的な改正と機構の在り方を
改善することで、いつの日か五輪復活も夢ではない。
 柔道は、日本ではとんでもないことになっているが、フランスをはじめとする
ヨーロッパ諸国の取り組みがしっかりしている。日本は「本場」でありながら、
世界からはじかれる結果になっているのは、日本のスポーツ観が間違って
いるからでもある。
 スポーツは何のためのものか。どうしてそこに「いじめ」や「暴力」が起こるのか。
とても信じられない現実が、日本の奥深く潜ったままになっている。
目を開けて、諸外国の現実を見るとよい。
 部活での先輩、後輩意識から変えて行かなければ、日本のスポーツ界は
変わらないだろう。