中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

下山計画のない登山計画

 うまいことを言う人がいるものだと感心する。
「トイレのないマンション」も原発のことを一言で言い表しているし、
「下山計画のない登山計画」は、安倍内閣の経済政策の拙さを
一言で言い表している。
 安倍内閣は、いよいよ消費税を8%に上げることを決めたようだ。
この前にも書いたが、消費税を上げることにはいくつもの問題がある。
しかし、NHKTVの番組などに寄せられるツイッターのつぶやきを読んで
いると、何もわかってない人が多いことに唖然とする。
 今日の夕刊では「国債の暴落を食い止めるためには、消費税8%も
やむなしという書き方である。
 そもそも国債の暴落が懸念されるのは、赤字国債の乱発をしてきた
つけであって、その多くの責任は、長い間、政権を担ってきた自民党
にある。国民が無駄使いをしたのではなく、政府が国民の富を勝手に
使って積み上げた「赤字」なのだ。
 勝手に赤字にしておいて、このままでは世界が許してくれないから
消費税を上げるという。
 消費税上げの場合には、食料品度にグラデーションをかけてほしいと
先日も書いた。
 政府は、グラデーションの代わりに、低所得者一律に一万円程度を
支給する予定だという。なんか、舐められているような感じだ。馬鹿にされて
いるように思うのは私だけなのだろうか。
 消費税を上げるために経済指数まで調整して発表するという、確信犯
のような行為だとおもう。
 世界の多くの国は、アメリカの緩和政策の引き締めのために、経済が下降気味
になっている。ブラジル、インドなどはその被害者でもある。
 安倍内閣の経済政策は、登山計画はあるが、下山計画がない、どこかで
迷い込んでしまうように思う。言い得て妙ではないか。